駆け出し経営者の診断日記

 
 

静かな朝 (最終回)

  1. 04:40:49
2007年10月21日(日)

午前5時50分。
6時にかけた目覚ましが鳴る前に、自然に目が覚めた。
この1週間、早めに就寝し、6時に起きる習慣を定着させていた。

昨夜はちょっと興奮して寝付くまで時間がかかったが、
それでも記憶があるのは12時頃までだったので、
6時間ほど睡眠がとれている勘定になる。
ホテルに前泊
したのは、正解だった。

日曜日の都心の朝は、とても静かだ。
起き上がって、まずは家内にメールを入れた。
十分な睡眠をとれたことを報告し、
この一年間の協力に、改めて感謝した。

朝食が始まるまで、まだ間があるので、
シャワーを浴びて外に散歩に出た。

犬の散歩やジョギングをしている人にたまにすれ違うだけで、
車の通行もほとんどない。

20分ほど散策し、ゆっくりと朝食をとってから、
荷物をまとめてホテルをチェックアウトした。

向かう先は、試験会場であるリバティタワーの近所のコーヒーショップ。
ここで、ねくすとの受験生とOBが集まり、
最後の景気づけをすることになっていた。

一次は会場が分散していたが、
二次では一堂に会するので、受験生もOBも人数が多い。
多くの仲間に接するだけで、緊張感が和らぐ。

「試験問題を開くまでは団体戦」
という合い言葉を、最後まで貫いてきた仲間達だ。

体をリラックスさせるとともに、
適度のアドレナリンを分泌させるよう興奮を制御し、
試験開始の1時間前に会場に向かった。

リバティタワーの門をくぐったとき、身も心も臨戦態勢に入っていた。

(了)

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8ヶ月間にわたり連載した、
「50歳のストレート合格記」は、
今回をもって完結させていただきます。
長い間ご愛読いただいた皆さまに、心から感謝申し上げます。

このあとの本試験当日の様子は、
「ふぞろいな合格答案」
Noir編(276ページ〜293ページ)
に掲載されておりますので、併せてお読みいただければ幸いです。

なお、回想記は終了しますが、
弊ブログは今年度の二次試験発表まで継続し、
ノウハウや日記を発信して受験生の皆さまを応援していきます。
今後も引き続き、よろしくお願いいたします。

弊ブログをお読みいただく受験生全員の合格を願っております。


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決戦前夜(2)

  1. 01:00:41
2007年10月20日(土)

用意していた文面は、以下のものであった。

ねくすとOB、および受験生の皆さま

いよいよ明日、決戦を迎えます。
この日を迎えられることを、ねくすと関係者全員に感謝いたします。

OBの皆さまのご指導・ご鞭撻、
および受験生仲間の皆さまとの切磋琢磨により、
何とか本試験で勝負できるレベルまで達することができました。

明日、その成果をどれだけ発揮できるか、
それはまだわかりませんが、
明日書く答案が、自分の実力であり、その結果を受け入れるしかありません。

でも、ひとつだけ皆さまに約束できることがあります。
それは、試験時間の最後の1秒まで集中し、
あきらめずに答案を書ききることです。

その集中力・体力は、ねくすとに参加せずには得られないものでした。
明日の打ち上げには、全力を出し切った達成感を持参して参加させていただきます。

一年間、本当にありがとうございました。



これを投稿するつもりだったが、直前になり逡巡した。
会場のパソコンの横で、しばらく立ち止まったが、
結局投稿しないことにした。

「これで合格しちゃったら、一人だけ浮いちゃって、かっこよすぎるよな」
と思ったからだった。

そう、ねくすとでは試験開始までは団体戦なんだ。

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決戦前夜(1)

  1. 03:20:39
2007年10月20日(土)

決戦を翌日に控え、
最後のどねく(土曜ねくすと)に向かった。

いつものように、会場は丸一日予約されていたが、
この日はメニューが設定されておらず、
各自が自習をすることになっていた。

このため、参加者は4人だけであった。
広い部屋の4隅に、それぞれが場所を確保し、
黙って自分の課題に没頭していた。

この一年、週末は家族よりも長い時間を過ごした仲間だ。
言葉は交わさなくても、時間・空間を共有するだけで安心感がある。

私はこのままホテルに向かい、翌日は試験会場に直行するため、
着替えや学習材料、筆記用具、などで大きな旅行鞄いっぱいの荷物を持参していた。
その中から、過去問と自分のベスト答案集を取り出し、
「ピッチャー返し」
の答案の書き方を最終確認した。

午後になって、OBが陣中見舞いに来てくれた。
「とても静かで、異様な風景ですね」などと軽口を交わしながら、
神経が張り詰めつつある我々をリラックスさせ、帰って行った。
その配慮が、とてもありがたかった。

夕方になり、この日は早めに切り上げることになっていた。
荷物を片付け、さよならの挨拶をした後、
会場に備え付けのパソコンに向かうつもりでいた。

勉強会のメーリングリストに、最後の決意を投稿するためであった。
文面は、だいぶ前から考えていた。
(つづく)


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スローダウン

  1. 04:20:17
2007年10月19日(金)

本試験2日前のこの日は、メニューをスローダウンさせ、
体調を整えることを最優先するよう心がけた。

過去問を解くのは前日までで終了とし、
この日はサブノートと、この3ヶ月間書きためた「気づきメモ」だけを復習した。
10時から、本試験と同じ時間帯に事例ごとに80分間を復習に当て、
本試験と同じ休憩時間をとる。

事例は解かなくても、頭を働かせるリズムだけは本試験に合わせた。
午後5時に事例?の復習を終え、
会員となっている近所のスポーツジムへ久しぶりに向かった。

この1年間、月に1−2回しか通っておらず、
とても高い会費にしてしまっている。

ここで、ゴルフの練習を30分ほどした後、
風呂にゆっくりとつかり、予約していたマッサージ室に移った。

アロマ・マッサージを1時間受けながら、
様々な瞑想が頭を駆けめぐるうちに、眠りに入っていた。

心身ともにリラックスしたところで、帰宅して夕食。
翌日はホテルに泊まるので、試験前に最後に家族と過ごす時間だ。
今までの協力に感謝し、前祝いも兼ねてちょっといいワインを開栓。

この日はそのままベッドに向かった。

本試験まで、あと36時間となった。



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80分間の真実

  1. 04:00:41
2007年10月18日(木)

この日は、前日と同じメニューで平成16年度の事例?から?までを終えてから、
以前から手元にあった「80分間の真実」および「続・80分間の真実」を取り出した。

この本は、だいぶ前に買った後、
コラム以外はあまり目を通さずにこの日に至っていた。

そこで、この2日間で解いた平成16・17年度の自分の答案と、
この本に掲載された再現答案を比較しながら、
自分の足りない点を効率的に抽出することが目的であった。

効果は、所期の目的とは違った意味で、大きかった。
満載されているいろいろなノウハウよりも、
合格者の息吹が、試験直前期の自分に直接ビンビンと伝わってきた。
合格者の80分に、自分を投影させた。

ちょうど、高倉健のやくざ映画を見た後、
肩で風を切って歩いているチンピラのようだった。

アニマル浜口ではないが、
ここまで来たら、あとは「気合だ〜!」
ということがわかった・・・と思った。
(本の趣旨を読み違えていたということは、自分が執筆してよくわかった・・・)

期せずして、モチベーションが大いに高まった。


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追い切り

  1. 03:17:31
2007年10月17日(水)

この日から3日間、休暇を取っていた。
本試験前日の土曜日と合わせて、4日間の最終準備に当てるため、
年初から申請していたものであった。

詰め込み主体の一次試験直前期と異なり、
今さら知識やノウハウを付け焼き刃で詰め込んでも、二次試験では役に立たない。
4日間かけて、本試験時に体調・精神力ともにピークに持って行く。
そのためのメニューは、かねてから考えていた。

競馬の「追い切り」のイメージがあった。
4日前のこの日に、徹底的に本試験のシミュレーションを繰り返し、
あとの3日間はスローダウンさせながら、
リラックス状態で本試験の朝を迎える、という作戦であった。

この日は朝から家族が出払い、
夕方まで自宅を自由に使えることになっていた。
このため、朝食後から過去問の70分解きと、自分の最高答案との差異分析を繰り返す。

本番より考える時間を10分短くすることにより、本番での初見対策とする。
ちょっときついが、それでも本番でのプレッシャを考えると生ぬるいかもしれない。
でも、あまり時間を短くしても雑な解答になる懸念があったので、この時間を選んだ。

一事例につき、2時間半ぐらいかけ、
平成17年度の過去問を事例?まで解き終えた頃に、
子供たちが帰ってきた。

夕食後、平成16年度の事例?を同様に繰り返した。
疲れ切った頭で事例?を解く、というメニューは、
どねく(土曜ねくすと)で半年間鍛えてきた結果、
かなり対応力がついてきた。

本試験の開始する午前10時に体調をピークに持って行くためには、
6時頃に起床するのが生理学的に一番いいらしいということなので、
8時間睡眠をとることから逆算して、10時に就寝した。


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最後のシミュレーション

  1. 06:44:12
2007年10月14日(日)

本試験まであと1週間に迫り、
この日は本試験と同じ時間帯で4事例を解いた。

初見問題も手元に残っていたが、
手を広げることはやめて過去問にした。

題材は、1年前の平成18年度。
昨年の受験生に心を投影しながら、本番の緊張感を少しでも感じたかった。

もちろん、この事例は与件も設問も記憶するぐらい何度も繰り返し解いている。
それでも、80分間で、しかも1日4事例というのは初めてであった。

過去問は、何度解いても模試などとは重みが違う。
解答を暗記しているものもあったが、
極力それを払拭して、改めて自分の言葉で書き直すことを心がけた。

結局、どの事例も80分ぎりぎりまでかかる。
「80分」の重みをつくづく感じる。
時間制限なく解くときとは、どうしても答案の質が落ちる。

終了後、今までの自分の「最高答案」と、
その日に80分で解いた答案との差を分析した。

一番の違いは、与件から引っ張り出す「因」の数であった。
でも、それ以外には致命的な問題はなさそうだ。

もちろん、何度も解いているんだから、できて当たり前ともいえる。
でもこの時期、自分自身に自信を与えることも重要であった。
“Not so bad”
自分に言い聞かせた。


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ベロねく

  1. 09:16:02
2007年10月12日(金)

本試験直前となり、一部受験生の要請にねくすとのOBが応え、
「ベロねく」が始まっていた。

これは、ねくすとのレギュラー開催日以外の平日に、
ベローチェ(コーヒーショップの名前)に集まって開く自主勉強会である。

各自がかかえている課題事例を持ち寄り、
OBが受験生一人ずつの改善点を指摘する、
というやり方が取られていた。

私は1回目は仕事の都合で出席できなかったが、
2回目のこの日から加えてもらった。

受験生同士の議論が主体のレギュラー勉強会とは一味違い、
ひとりずつの課題をあぶりだすことから、
全員共通の課題を導く、という進め方だ。

これが、直前期の受験生にとってはとても役に立った。
すでに合格に向けて形が出来上がりつつあるが、
あと一息足りない、という人が自分を含めて多かった。

そういう人がワンポイントの指導を受けることにより、
800人のボーダーラインを越える、というイメージだった。

ねくすと
からこの年、大量合格者を輩出した伏線が、
こんなところにもあった。


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再答案返却

  1. 07:48:39
2007年10月11日(木)

試験まであと10日となったこの日、
V社の最終講座の事例を解き直した再答案の添削が返却された。

事例?、?の各一事例で、
いつものA部先生による添削だった。

結果は、事例?が75点、事例?が71点であった。
前回のアドバイスを元に書き直したんだから、
高得点が取れるのは当然ともいえるが、
でも自信になった。

この点数は、V社の採点方法ではトップレベルだ。
この答案が本番で書ければ、間違いなく合格できる。
そしてこの答案レベルは、決して手の届かないものではない、と感じていた。

特に、「わかりやすい」、「リズムがいい」と褒められた点は、
同じ内容でも、表現で差別化答案につながる。
だから、あと10日間かけて、徹底的に磨きをかけよう、と思った。

このため、今までやったことのない写経を、初めてやることにした。
今回の再答案を、毎日一回原稿用紙に写す。
この作業が、本番で想像以上の効果を生んだ。

試験当日も、この再答案をお守り代わりに持参した。




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過去問漬け

  1. 05:51:08
2007年10月7日(日)

3連休2日目のこの日は、ねくすとの集まりがないため、
家の近くの図書館に一日こもり、自習することにしていた。

図書館の開館時間が9時半から17時まで、7.5時間なので、
80分のその場解きを5事例できる。
各事例の間の休み時間は10分で、食事もその間に少しずつ摂る。

題材は、過去問。
平成18年事例?から?までと、
疲れたところで最後にもう一つ、初見の事例?、というメニューであった。

開館10分前から並び、一番奥の席を確保した。
図書館のブースはあまり広くないので、
本試験に持ち込むグッズ
を机の上にすべて置くと、
ほとんど机が見えないほどいっぱいになる。

5分後には、事例?を開始。
何度も解いた事例だが、新鮮な気持ちで設問に向かう。
80分のルーティンを確認しながら、制限時間ギリギリで終了。

最初は休み時間10分でも快調だったが、
事例?、?と進むにつれて脳の疲労が蓄積してくる。
4事例終えたときには、かなりぼぉ〜っとしていた。

10分の間にトイレに行き、チョコレートをかじって一息つくと、
最後の事例に立ち向かった。
これは、Z社の最終答練問題で、まだ手をつけていないものであった。

本試験よりきついメニューだったが、
本番での緊張を考慮すれば、これでもまだ厳しさが足りないのでは、と考え、
脳みそを絞る思いで解きぬいた。
終わったときには、閉館の案内放送が流れ始めていた。

家に帰り、風呂に入って夕食をすませた後、
まずは最後の事例の答え合わせをした。

疲労が溜まっていたわりには、
計算問題、経営指標ともにほぼ正解であった。
本試験に向けて財務は徹底的に鍛え直したので、
その成果が出てきたようで自信になった。

過去問は、ねくすとで解いた自分の答案を事例別にファイルしてあった。
その答案と、その日に解いた答案の差異をじっくり分析すると、
いろいろな発見がある。

過去に書けたのに今回失念したことは、特にしっかりと復習する必要がある。
日付が切り替わる頃にようやく復習を終え、床に就いた。

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